初回車検時の下回り洗浄について
クルマのボデーは日頃から洗車をしてきれいにしているユーザーでも、下回りまで洗浄しているユーザーはほとんどいないでしょう。しかしながら、走行中のクルマの下回りは常に厳しい環境にさらされています。クルマの下回りには雨水や砂などの汚れや、冬季間には凍結防止のために撒かれるナトリウムなどが付着します。これらが付着したままで放置するとサビを発生させる原因となります。ですから初回車検時には、スチーム洗浄機を使用して下回りを洗浄してもらいましょう。これだけでもだいぶ変わります。
初回車検時の下回り防錆について
せっかく下回りを洗浄しても、クルマを使用すればすぐに汚れが付着してしまいます。そのままでは錆びが発生する可能性があります。そこで、下回りの洗浄を行ったあとに防錆のための塗装を行います。防錆のための塗装ですから、下回りの金属部分だけに塗装を行います。これを行うことで汚れや塩分が付着してもサビが発生しにくくなります。腐食が進んでしまってからでは手遅れですから、初回車検時に防錆のための塗装を行っておけば安心です。ただし、防錆塗装材料の種類やクルマの使用環境によっては次回車検時まで防錆効果が続かない場合もあります。また、サスペンションなどの摺動部に塗装をすると異音の原因となります。下回りの全ての部位に塗装できるわけではないということを理解しておきましょう。